印鑑を押した後で

印鑑イメージ

今日私が仕事で印鑑を押した時に嫌な思いをした話をお聞かせしようと思います。
私が若い頃は会社のセキュリティなど今ほど厳重ではありませんでした。
ところが今は『個人情報保護法』という法律もあるくらい、個人情報に関してのセキュリティが厳しくなっています。
ですから私は仕事で社員全員のIDカードの保有確認をして印鑑を押さなければならないのです。
だいたいの人はIDカードを首からぶら下げているのでナンバーをきちんと確認して印鑑を押すことができます。

しかし役職に就いている偉い人に限って、IDカードを胸ポケットに入れたまま確認させられるのです。
見せてもらえなければ、保有しているかどうかわからないので、本来ならば確認の印鑑を押すことはできません。
しかし役職に就いている偉い人たちは、勝手に自分のナンバーが書かれている箇所に印鑑を押して、私にも印鑑を押すように強要します。

真に偉い人というのは謙虚なものです。
私が催促しなくてもきちんとIDカードを見せてくださいます。
役職に就いている偉い人でIDカードを見せてくれなかった人に対して私は悩んだ末「IDカードはお持ちですか」と聞いてみました。
するとその役職に就いている偉い人は顔色を変えて私を叱責してきました。
「君は私を誰だと思っているんだ。持ってないわけが無いだろう。」と。
そんな風に怒鳴られるとこちらも萎縮してしまい、IDカードを確認しないまま保有確認の印鑑を押してしまうのです。

しかし印鑑を押した後で、もしこの役職に就いている偉い人が背任行為をしていたら…と考えると怖くなります。
もしそうなったら、IDカードをきちんと確認しないまま保有していると黙認して保有確認の印鑑を押してしまった私にも責任が及ぶのでは無いかと。
今日はこんな嫌な思いをしたのでした。

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